2015年12月1日火曜日

「コウノドリ」第6話は、不妊治療後の妊婦さんのお話でしたね。

ブログ更新が、すっかり遅くなってしまいました。

アメリカは、先週11月26日が感謝祭(Thanksgiving Holiday)のため、木曜日からお休みでした。感謝祭は、宗教に関係なく、皆がお祝いする大きなお休みで、日本のお盆のように、この前後は、皆実家に帰省して、家族、友人とホリデーディナーを囲みます。また、この休みを利用して、海外に旅行にでる家族もいるのも、日本と同じですね。

さて、少し遅れてしまっていますが、またまた「コウノドリ」です。第6話は、不妊治療によって妊娠した、妊婦さんがメインとして出てきました。治療の末、やっと授かった赤ちゃん。順調に見えた妊娠経過が、急変してしまいました。

妊娠も、出産も病気ではありません。ですが、生命の発生から誕生までの過程は、まさに奇跡の賜物です。不妊治療も、周産期治療も、科学に基づいた医療で、これらをサポートするものですが、知れば知るほど、この生命の神秘に畏敬の念を感じざるをえません。

そして残念ながら、今の医療を持ってしても、最善を尽くしても助けられない命があることも、事実です。

私たち医療関係者は、これらの現実に打ちのめされることがあっても、そこから立ち上がり、日々学びながら、真摯に生命に向き合って過ごしているのです。

「コウノドリ」は、これらの周産期医療を、飾らず、誠実に描いている素晴らしいドラマだと思います。

私も、小児科医の夫と一緒に、毎週、ドラマ中のセリフ、一つ一つに、うなずきながら、見ています。


このドラマが、今そこにある周産期医療の現実を、正しく伝え、皆が理解してくれる助けとなることを、確信しています。