2015年7月30日木曜日

女子高校生に、女性のキャリア形成についてお話ししてきました

7月27日に、日本からYale やHarvardに研修にきていた女子高校生たちに、BostonのOld South Churchで『女性として、自分の人生をプロデュースする』というタイトルで、1時間半、講演してきました。 
私は、日本とアメリカで、医師、基礎医学研究者、専業主婦、ワーキングマム、シングルマム(もどき)、離職、再就職、退職、フリーランス、といったように、違った場所と立場で生活してきたので、実体験を振り返り、自分の反省を元にお話ししました。
第二次ベビームーマー世代で、氷河期世代、ロストジェネレーション世代の私。幸いにも資格職についたために、就職難はありませんでしたが、右肩上がりの時代から、急にハシゴを外され、将来が見えない不安に満ちた時代を抜けてきました。一番子供の数が多く、競争は常に激しく、でも大学に入ったらバブルが崩壊。社会、経済に翻弄された世代です。

男女平等を教えられて育ったけれど、現実は、ジェンダー格差がひどい日本。若い女性、次の世代には私たちと同じ轍を踏んでほしくないぞ!という気持ちでお話ししました。

産婦人科医として、そして不妊を専門とする女医としての立場、経験からは、女性は、自分の将来を考えるときには、自分の女性としての身体をよく知り、妊娠、出産後も考えてその上で計画しよう!自分の身体を大切にしよう!というメッセージを伝えたいと思い、お話ししてきました。

ジェンダーのお話しも少しだけしました。

ただ、女子高生に、結婚とか出産とか不妊とかいった話は、まだ余りにも先の話(と感じている人が多かった?)なので、ピンとこないところもあったかもしれません。

学生さんより、付き添いの女性の方が食いつきがよく、アメリカでは、女性向けのライフプランニング、キャリアデベロップメントを学ぶ機会が多いのですか?といった質問なども。 確かに日本にいた時は、女性対象のキャリア育成の為の講座、講義は受けた記憶がありませんが、マサチューセッツ総合病院(MGH)では、女性キャリア育成の為の部署が主催する数々のレクチャーを受講し、とても為になったのを、改めて思い出しました。

日本でも、もっともっと、今現在キャリア構築の途中の女性、すでにキャリアを確立した女性と、若い世代が交流し、お互いに教え学び合うメンタリングサークルなども、増えていくと良いですね。

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