2015年10月9日金曜日

そのポスト、本当にシェアしてもいいの?もう一度、冷静に考えてみて欲しい、癌関連のポストについて

 川島なお美さんご逝去、そして北斗晶さんの乳がんの手術などで、世間では癌治療について、いろんなポストが出回っていますね。
 そんな中、今ネット上では、癌の治療について、一見正しいことを主張して見えるような、ポストがあふれ、拡散しています。 

 そこで、あなたに質問です。

 あなたは、長年医学を専門として勉強してきている医師の言葉と、そのブログの内容どちらを信じますか?

 あなたが、そのブログを、いいね!したり、シェアしたりすることは、本当に他の人のためになることなのでしょうか?

 簡単に情報をシェアできる今、もう一度シェアをする前に、考えていただきたいと思います。

よく拡散している医療関係のポストは、いくつかのカテゴリーに分けられます。

第一に、完全否定の言い切り型ポスト
例えば、「病院が癌を作る!」とか、「癌検診は受けてはダメ」「ワクチンは百害あって一利なし』といった現代医療、病院、製薬会社、そして医者を完全否定する型のものです。

第二に、「これが100%絶対によい!」など、絶対効く型のポスト。『**で、全ての病気が治る!」といったもの。

第三に、『自然が一番」などの、自然派型ポスト
昔はそんなことはなかった。病気は、現代の生活、食べ物、技術、医療などが生み出したもの。だから自然が一番です。といった形のもの。

そして、これら3つが組み合わさったものが沢山あります。

著名人のブログの方だからといって、頭から信じてしまわないでください。きちんと、専門の医師の意見を聞いてください。

 通常医者は、医学部で6年間、しっかりと専門医学教育を受け、医師国家試験を受験、合格し、そして卒後の臨床研修、そして臨床の現場で、常に、医学を学び、医療を実践しています。どんなに短くても、最低6年医学に専念して、医学を学んできたのです。その後一生涯、医師は、新しい医療、医学、技術を学ぶ努力をしています。

 そして、現代医療では、医療スタッフは、根拠のある事実に基づいた診療を行っています
これをEvidence Based Medicine:EBM;根拠に基づく医療と言います。良心的に、明確に、分別を持って、最新最良の医学知見を用いる」("conscientious, explicit, and judicious use of current best evidence") 医療のあり方をさします。


 医療従事者は、医療の現場では常に、大切な、掛け替えのない人の命を預かる、という重大な責任を担い、日々この重圧と戦いながら、病気で苦しむ皆さんの助けになろうと、日夜努力しています。

 病院の勤務医、看護師など、大多数の医療従事者は、厳しい労働環境のもと、馬車馬のように自分を酷使して働いています。

世間では、なぜか医師は、嫌われたり叩かれたりする対象になっているような気がします。国のために働く官僚の皆さんに対しても、そのような傾向があるのではないでしょうか?

皆さんは、医者というと、お金持ちとか、威張っているとか、キラキラした生活をしている人を思い浮かべるかもしれません。もちろん、中にはそのような医師もいるかもしれません。
 どの職業でも同じように、医師の中にも、性格や態度が悪い、専門技術や知識がまだまだ足りない人もいます。立場を利用して稼ごうとしている人もいるでしょう。また、偏った思想を持つ人もいると思います。
 医師は万能ではありません。医師は、医療スタッフは、医療の限界を知っています。それでも、必要があれば、勝ち目のほとんどない戦いにでも、出て行き、一緒に戦います。医師も医療スタッフも、一人の人間です。人の死に出会うと、同じように心が傷つきます。それでも、自分たちができることを、するために、医療の現場に立ち、日々努力しているのです。

 耳障りのよい情報に出会った時、もう一度よく考えてください。疑問があれば、主治医、担当医に率直に質問なさってください。医師、医療スタッフは、あなたの病気を治すため、一緒に戦うため、そして直せなくても、苦痛を取り除くため、理想の最期を迎える準備をするために、スタッフ一丸となって仕事をしています。

日本では、医師、特に勤務医は、時間的余裕がないために、ご希望通り、長時間お話することができないこともあるかもしれません。でも、必ず、あなたとお話して、理解しあいたいと思っております。

私からのお願いです。そのような情報に当たった時、もう一度よく考えてください。冷静に検討、判断してください。

 あなたは、長年医学を専門として勉強してきている医師の言葉と、そのブログの内容どちらを信じますか


そして、いろいろな、とんでも情報をポストする方に。
言論は自由です。でも、その発言には、必ず責任も伴います。あなたの無責任な発言に踊らされた人の、健康が害されたとき、あなたはどのように責任を取るのでしょうか? 


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